近年では、春を待たずに新しい年が明けると早々に、訪問先の利用者さんや、訪問する看護師自身が花粉症に悩まされる時期が始まるようです。
くしゃみが止まらない。
鼻水が出てつらい。
目がシパシパして集中できない。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
訪問看護では、利用者さんのご自宅に入ってケアを行います。
そのため、知らないうちに衣服や髪の毛についた花粉を家の中へ持ち込んでしまうことがあります。
花粉症のある利用者さんにとっては、それが症状悪化の原因になってしまうこともあるのです。
今回は、訪問看護の現場で実践しやすい花粉症対策について、訪問看護ステーションまるっとけあで働く看護師の視点からご紹介します。
訪問看護の現場で花粉症がつらくなる理由
訪問看護では、外と室内を何度も行き来します。
車移動や自転車移動をされる方も多いと思います。
その分、花粉にさらされる機会が多くなります。
また、訪問時間が決まっているため、 症状がつらくても無理をして動いてしまうことがあります。
集中力が下がると、ケアの質にも影響が出る可能性があります。
看護師自身の体調管理は、利用者さんの安全にもつながります。
ですから花粉症対策は、自己管理の一つとしてとても大切なのです。
まずは基本から行う花粉症対策
花粉症対策で一番大切なのは、花粉に触れないことです。
これは基本中の基本になります。
マスクを着用することで、鼻や口から花粉が入るのを防ぎます。
花粉対策用のメガネを使うことで、目への刺激も減らせます。
訪問先の家に入る前には、ウエットティッシュなどで衣服についた花粉を軽くふき取るようにしましょう。
特に、上着やかばんは花粉がつきやすい部分です。
こうしたひと手間で、室内への花粉の持ち込みを減らすことができます。
利用者さんへの配慮として、とても大切なポイントです。
薬を使うときに気をつけたいこと
花粉症の症状が強い場合、抗アレルギー薬を使う方も多いと思います。
車で訪問をしている看護師は、特に注意が必要です。
服用する時間や種類については、事前に医師や薬剤師に相談しましょう。
自分の体に合った薬を選ぶことが大切です。
無理をせず、安全を最優先に行動しましょう。
症状を抑えるためには、とても有効な方法です。
ただし、薬によっては眠気が出ることがあります。
花粉症に効果が期待できる食べ物について
花粉症は、体の中で起こるアレルギー反応です。
そのため、免疫の働きが関わっています。
免疫のバランスを整えるためには、乳酸菌を適度にとることがよいと言われています。
乳酸菌を多く含む食べ物として、ヨーグルトやキムチがありますね。
これらの食品は毎日の食事に取り入れやすいのも良い点かと思います。
また、腸内環境を整える食物せんいも大切です。
きのこ類、れんこん、ごぼう。
これらの食材は、毎日の食事に手軽に使いやすくおすすめです。
食事だけで花粉症は治るのか
ここで大切なのは、特定の食材を食べれば花粉症が治るわけではない、ということです。
食事はあくまでサポートの一つです。
適度な量を続けることで、症状がやわらぐ可能性があるということです。
たくさん食べれば良いわけではなく、過剰にとると却って体に負担がかかることもあるのです。
つまりは、バランスのよい食事を意識することが大切なのです。
忙しい訪問看護師でもできる工夫
訪問看護師は忙しく、ゆっくり休む時間が取れない日もあります。
そんな中でも、
- 帰宅後は早めにシャワーを浴びて花粉を落とす。
- 洗濯物は室内干しにする。
- 十分な睡眠を取る。
こうした小さな工夫が、翌日の体調に大きく影響します。
自分の体を守ることは、利用者さんを守ることにもつながります。
利用者さんへの声かけと配慮
花粉症のある利用者さんも多くいらっしゃいます。

訪問時に、
「今日は花粉が多いですね」
「症状は大丈夫ですか」
と一言声をかけるだけでも安心につながると思います。
室内に花粉を持ち込まない工夫をしていることを伝えると、信頼関係の構築にも役立つのではないでしょうか。
訪問看護は、看護技術だけでなく、気づかいも重要な仕事です。
花粉症シーズンを上手に乗り切るために
花粉の季節は、どうしてもつらさを感じやすくなります。
「薬」「食事」「生活習慣」
それぞれを組み合わせながら、無理のない対策を続けていきましょう。
訪問看護ステーションまるっとけあでは、看護師一人ひとりの体調や働き方も大切にしています。
困ったことや不安なことがあれば、一人で抱え込まず相談できる環境があります。
花粉症と上手につき合いながら、花粉の季節の訪問看護を安心して続けていきましょう。









