訪問看護を行う私たちは、利用者様のご自宅というプライベートな空間にお邪魔します。
そのため、私たち自身が日々大切にしているマナーについて、今回はあらためて振り返ってみたいと思います。
些細なことでも、相手に寄り添う心を持つことが信頼関係の第一歩になりますよね。

訪問看護は、病院や施設とは違い、利用者様の生活空間に直接入らせていただくお仕事です。
そのため、私たちはいつも「訪問する側」という意識が欠かせません。

訪問看護でのマナー、私たちが大切にしている理由

特に高齢の利用者様が多い中で、昔から守られているしきたりや作法を尊重する姿勢はとても重要です。
日々の訪問でも、そうした気配りが利用者様の安心感につながると感じることが多いです。

私たちも最初は慣れないことがありましたが、実際の訪問の中で少しずつ学び、気づくことが増えていきました。
一緒に働く仲間や先輩方からアドバイスをもらいながら成長してきた、そんな実感があります。

訪問の基本、私たちが日々意識していること

笑顔での挨拶と丁寧な自己紹介

訪問先では、明るく笑顔で「こんにちは」と挨拶することを心がけています。
そして、名刺をお渡しするときには、「訪問看護ステーションまるっとけあ▲▲▲の○○です。
本日はよろしくお願いいたします」と丁寧に自己紹介するようにしています。

私たちも最初の訪問では緊張することがありますが、利用者様も同じ気持ちかもしれませんよね。
そんなときこそ、第一印象を大切にして、信頼していただけるきっかけになればと思っています。

身だしなみと靴の扱い

清潔感のある身だしなみも、私たちが常に意識しているポイントです。
服装はきちんと整え、靴も玄関先で丁寧に脱ぎ揃えます。

「靴を揃える」というだけの行動ですが、利用者様やご家族への小さな配慮になりますよね。

靴の汚れやにおいについても注意を払い、事前に確認することを習慣にしています。
こうした準備が、自分たちの自信にもつながる気がします。

利用者様ごとに違う習慣やルール

訪問先では、それぞれのご家庭で異なるルールや習慣に気づくことがあります。
スリッパを使うかどうか、部屋に入るときの手順など、ちょっとした違いがありますが、私たちはその都度柔軟に対応することを大切にしています。

こうした対応が利用者様の「安心」や「信頼」につながると感じる場面が多くあります。
同時に、利用者様から新しい学びをいただくこともあります。

訪問先で家具や物を扱うとき、私たちはいつも丁寧に取り扱うよう心がけています。
不用意に触らない、元の位置にきちんと戻すなど、小さな気配りを意識しています。
こうした行動が利用者様とのコミュニケーションの一環にもなると感じています。

私たちも最初から完璧にできたわけではありません。
一緒に働く仲間や先輩たちからの助言や、自分自身の失敗や学びを通して、少しずつ「訪問看護師らしい」行動が身についてきたように思います。

一緒に働く中で、気づいたことや学んだことを共有する機会があると、また新たな発見がありますよね。
訪問看護の現場は、私たちにとっても成長できる場だと感じています。

まとめ

訪問看護におけるマナーは、利用者様と私たちが安心してつながるための大切な土台です。
挨拶や身だしなみ、丁寧な対応を心がけることで、信頼関係を築くことができると私たちは考えています。

訪問看護ステーションまるっとけあ鶴見/中原では、スタッフ全員が「気配り」と「思いやり」を大切にしながら、日々のケアに取り組んでいます。
これからも利用者様にとって、私たち自身にとっても、より良い環境を作っていけるよう、日々努めてまいります。