訪問看護の現場では、利用者さん一人ひとりに寄り添いながら、看護を提供する責任ある仕事が求められます。
ですが、「一人での訪問でミスをしたらどうしよう」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

私も実際に現場で働く中で、失敗やヒヤッとした経験を何度もしてきました。
今回は、訪問看護で起こりやすいミスについて詳しく紹介しながら、その対策や心構えについてお伝えします。

訪問看護でよくあるミスとは?

訪問看護の仕事では、病院とは異なり、看護師が一人で判断しなければならない場面が多くあります。
だからこそ、さまざまなミスが起こる可能性があります。

よくあるミスとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 判断ミス(症状の見逃しや医師への報告漏れなど)
  • 転倒・転落などの事故
  • 医療器具や書類などの忘れ物
  • 利用者宅での物の破損
  • 利用者・ご家族とのコミュニケーションによるトラブル
  • 報告・連絡・相談(報連相)の不備
  • 自動車運転中の事故や交通違反
  • 訪問スケジュールのミスやダブルブッキング

これらは決して他人事ではなく、どれも私自身が見聞きしてきた「現実」です。

ミスを責めない、でも見逃さない

看護師も一人の人間です。
どんなに注意していても、ミスを100%防ぐことはできません。

重要なのは、「ミスを責めないこと」と「見逃さないこと」の両立です。
ミスが起きたときは落ち込んでしまうものですが、まずは冷静になりましょう。

こういった視点でしっかりと振り返りを行い、職場全体で共有することが大切です。
自分の経験が他のスタッフの学びになる。

そう考えることで、

ミスは「価値のある財産」になります

経験と学びを積み重ねることが予防につながる

ミスを防ぐ一番の方法は、「知識と経験を積み重ねること」です。

訪問看護では、毎日が学びの連続です。
症状の変化、家族の反応、緊急時の対応……。
現場での体験をしっかり振り返る習慣を持ちましょう。

日々の振り返りで、

  • 良かった点
  • 改善点
  • 次に活かせるポイント

などを洗い出し、スタッフ同士で共有できると、ミスの再発を防ぎやすくなります。
職場内で「体験をシェアする文化」があると、個人プレーに陥らず、チーム全体の質も高まります。

睡眠不足はミスの元凶

意外と見落とされがちなのが「睡眠不足」です。

睡眠時間が6時間を切ると、集中力や判断力が大きく低下すると言われています。

特に、訪問看護師は自分で車を運転することも多いため、睡眠不足は大きなリスクになります。

体調を整えることは、利用者さんの安全を守るための「基本の基」です。
忙しい毎日でも、しっかりと休養を取ることを忘れないでください。

ミスした時こそ成長のチャンス

私もこれまでに数多くの失敗を経験してきました。
それでも、原因を明確にし、改善策を考え、行動に移すことで、次の訪問ではより良い看護ができるようになります。

重要なのは、「ミスを恐れる」のではなく、「ミスから学ぶ」こと。
そして、「ミスを隠さず、共有する」ことです。

訪問看護ステーションまるっとけあでは、スタッフ同士が助け合い、支え合いながら成長できる環境づくりを大切にしています。

一人で悩まないこと。

反省点も良かった点も、スタッフ全体でシェアすること。
そんな風にして、私たちはこれからも安全で質の高い訪問看護を目指していきたいと思っています。

「事前説明会」も随時開催しております

訪問看護に興味がある方、入社を悩んでいる方、今すぐではないけど入社を検討されている方等、訪問看護に関する不安を取り除いていただくために事前説明会を随時開催しております。

お申込みの際は、「ご希望日時」を必ず入力ください。(日程調整の上、ご返信させていただきます。)
また、事前に質問内容や確認事項などをご入力いただけますと、資料などをご用意いたします。

事業所へお越し頂いた場合は当日の面接(履歴書、職務経歴書、免許証(資格証明)、筆記用具持参)も可能です。
勤務日、勤務時間等のご希望を考慮致します。まずはお気軽にご相談ください。