訪問看護は、病院勤務とは違った環境で働くため、初めて挑戦する人にとっては様々な壁を感じることがあります。
しかし、これらの壁を一つずつ乗り越えていくことで、訪問看護師としてのスキルややりがいを深めることができます。
今回は、新人訪問看護師が直面しやすい壁と、その乗り越え方について、私たちが経験から学んだことをお話しします。
訪問先にたどり着くまでの不安
訪問看護は、利用者さんの自宅に伺うのが基本です。
そのため、
- 訪問先までのルートの確認
- 交通手段の選択
- 一方通行や駐車スペースの有無
- 訪問時間帯の交通状況
などを考える必要があります。
特に、初めて訪れる地域では道に迷うこともあるため、事前に地図やナビを活用し、余裕をもって行動することが大切です。
また、地元に詳しい先輩スタッフに情報を聞くのも有効です。
訪問看護特有の専門用語が多い
病院勤務では意識しなかった訪問看護特有の用語に戸惑うことがあります。
例えば、
- 訪問看護基本療養費
- 介護保険と医療保険の違い
- 訪問看護計画書や訪問看護報告書
これらの言葉は、最初は難しく感じるかもしれませんが、日々の実践で少しずつ学んでいけば慣れてきます。
特に、報告書の作成や外部とのやり取りでは正確な言葉遣いが求められるため、わからないことがあれば先輩や管理者に確認するようにしましょう。
病院と異なるケア環境
病院では、清潔でケアしやすい環境が整っています。
しかし、利用者さんの自宅では必ずしもそのような環境が整っているわけではありません。
例えば、
- 狭いスペースでのケア
- ベッドではなく布団で寝ている利用者さんへの対応
- 限られた医療器具や物品の中での工夫
などが必要になります。
訪問看護では、その場にあるものを活用しながら、安全かつ適切なケアを提供する力が求められます。
また、利用者さんの生活環境に配慮し、失礼のないようマナーを守ることも大切です。
一人で対応するプレッシャー
病院ではチームで患者さんを支えますが、訪問看護では基本的に一人で対応することが多いです。
そのため、
- 何か問題が起こったときの対応
- 判断力や臨機応変な対応力の必要性
- 利用者さんや家族とのコミュニケーション
などに不安を感じることがあります。
しかし、訪問看護は決して孤独な仕事ではありません。
困ったときは、ステーションに連絡を取り、先輩や管理者と相談することで適切な判断ができます。
また、同行訪問を通じて経験を積むことで、自信を持って対応できるようになります。
訪問時間の調整が難しい
訪問看護では、決められた時間内でケアを提供する必要があります。
しかし、
- 予想以上に時間がかかる処置
- 利用者さんとの会話が長引く
- 次の訪問先までの移動時間の計算ミス
などでスケジュールが乱れることもあります。
時間管理を徹底するために、

◎ 訪問前にスケジュールを見直す
◎ 必要な処置を優先順位付けする
◎ 訪問先での時間配分を意識する
といった工夫が求められます。
壁を乗り越えて成長しよう
訪問看護は、病院勤務とは異なる環境で働くため、最初は戸惑うことが多いかもしれません。
しかし、
- 訪問ルートを事前に確認する
- 専門用語を少しずつ覚える
- 自宅環境でのケアに慣れる
- 困ったときはすぐに相談する
- 時間管理を意識する
といった対策を取ることで、少しずつ慣れていくことができます。
訪問看護に挑戦しようと決意した皆さんが、壁を乗り越えて成長していけることを願っています。
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