高齢になると増える誤嚥性肺炎のリスク

70代以降になると誤嚥性肺炎のリスクが高くなることは、多くの方がご存じだと思います。 
しかし、訪問看護ステーションまるっとけあのような現場でも、言語聴覚士がいない場合、嚥下に問題がある利用者様にどう関わればよいか悩むことがあります。 

実際、訪問看護の場では限られた時間と環境の中で評価・観察を行うため、嚥下の様子をすべて確認するのは難しいものです。 

そのため、看護師やリハビリスタッフだけでなく、ご家族様の協力がとても大切になります。 

チームで支える在宅療養の嚥下ケア

在宅でのケアでは、関わるすべての職種が利用者様の情報を共有し、支え合うことが必要です。 
看護師が観察できる体調の変化やバイタルの傾向、理学療法士や作業療法士が評価できる姿勢や筋力の状態など、それぞれの専門分野があります。 
ただ、訪問時にすべての状況を把握することはできません。 

特に、食事中の様子を実際に観察する機会が少ない場合には、嚥下の問題を見逃してしまうこともあります。 

そこで重要なのが、ご家族様からの情報です。 

日常生活の中で一番近くにいるご家族様が、普段の様子や変化に気づけることが、早期発見・早期対応につながります。 

ご家族様に知っておいてほしい嚥下機能障害のサイン

嚥下機能が低下しているときには、いくつかのわかりやすいサインが現れます。 

以下のような症状が見られたら、注意が必要です。 

✅ 食事中や話す時によくムセる 

✅ 話すときにゴロゴロと唾がたまったような音がする 

✅ 食べ終わった後に口の中に食べ物が残っている 

✅ 食べた後に熱が出ることがある 

✅ 食べる量が減り、体重が少しずつ減ってきている 

これらの症状が続く場合は、嚥下機能が低下しているサインかもしれません。 

無理に食べ続けると、誤嚥性肺炎につながることもあります。 

訪問看護ステーションまるっとけあでは、看護師・リハビリスタッフがチームで状態を確認し、必要に応じて医師や言語聴覚士と連携を取るようにしています。 

早めに共有していただくことで、適切な対応ができる可能性が高まります。 

小さな変化に気づくことが一番の予防

嚥下機能の変化は、突然ではなく少しずつ進んでいくことが多いです。 
そのため、日常生活の中で「なんとなく前と違う」と感じたら、それが大切なサインになります。 

例えば、以前はしっかり食べていたのに最近は食事の時間が長くなった、飲み込みが遅くなった、食後に疲れた様子があるなど、些細な変化でも見逃さないようにしましょう。 

また、ご家族様が介助する際には、姿勢にも注意が必要です。 
背中をまっすぐに保ち、顎を少し引いた姿勢が嚥下には適しています。 

寝たまま食事をすると誤嚥しやすくなるため、なるべく座位での食事を心がけましょう。 

他職種との連携で安心できるケアを

訪問看護では、看護師・理学療法士・作業療法士など、さまざまな専門職が関わります。 
それぞれの視点から利用者様を見守ることで、小さな変化にも気づきやすくなります。 
看護師は体調変化や服薬管理、リハビリスタッフは姿勢や食事動作などを観察し、情報を共有します。 
こうした連携があってこそ、在宅で安全に食事を続けることができます。 

ご家族様も、チームの一員として重要な役割を担っています。 

「いつもより咳が多い」「食事の途中で疲れている」などの気づきを伝えてもらえることで、訪問看護ステーションまるっとけあのスタッフがより早く対応することができます。 

変化を共有することが大切

在宅での療養生活を支える上で、最も大切なのは「共有すること」です。 
正確な判断ができなくても、「なんだかおかしい」と感じたら、その時点で伝えることが重要です。 

変化を早く見つけ、チーム全体で確認・対応していくことで、大きなトラブルを防ぐことができます。 

訪問看護ステーションまるっとけあでは、ご家族様と共に利用者様の安全と安心を守るケアを行っています。 


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